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いま ここに こうして 生かされている 感謝 毎日、何事もなく過ごしていますと、生きていることは、当たり前と思ってしまいます。しかし、病気や事故など苦難や障害に出合いますと、「どうして私がこんな目にあうのか」と不安、不満が生じます。何事もなく、生きていることはすごいことなのです。 人間の生命の研究が進んで、「人間の生命の不思議さ」がわかってきました。筑波大学名誉教授は「生きていることはすごいことだ」と言われています。次に紹介したいと思います。 「世界中の科学者を集めてもできないことがあります。それは細胞をゼロからつくることです。なぜならば、私たちは、細胞という生きものがなぜ生きているのかという基本的な仕組みをほとんど知らないのです。一つの細胞が偶然に生まれる確率は、ある人の計算によりますと、一億円の宝くじを百万回連続で当てるようなすごいことなのだそうです。人間は、この確率で生まれる細胞六十兆個で成り立っているといわれています。 六十兆という数字は、地球人口の一万倍です。地球人口の一万倍の細胞、その小さないのちがお互いにケンカもせずに見事に生きています。きっと遺伝子の中に指令が入っていているのでしょう。そうでも思わなければ、これほどの見事な働きはできません。そのように考えたら、『生きているだけで大儲け』という気持ちになりませんか?」(村上和雄共著「ありがとう おかげさま」) 「生きている」とは、「生かされている」ことだと分ります。もっと自分のいのちを大切にしなければと思います。いま、ここに、このようにして生かされている。これは事実です。歳をとってから、自分は生かされる者であることに気づきました。 私は、長い間「自分の力で生きる」という生き方をしてきました。生意気な人間でした。自分の力で何でもできると思っていました。しかし、ある日、台湾の工場で社長をやっているときです。無理がたたって肝硬変で全く動けなくなり、人々のお世話にならなければ、生きられない状況になったとき、自分が生きているのではなく、自分は生かされていると気づきました。一人で生きているのではないということです。 私たちは、家庭、職場、社会に帰属して、家庭人として、職業人として、社会人として生きています。支え支えられて生きている共存の存在であるということです。お互いに必要な存在として生かされていると言えると思います。 生きるとは、「共に生かされる」ことなのです。互いに支え支えられて生かされるのです。お互いに必要な存在として生きるのです。自分が支えられて生きるには、他を支えて生きることになるのです。自分が自分のためだけに生きる、自己中心の生き方をすると、どうなるでしょうか。 自己中心的な生き方の典型は癌細胞です。癌細胞は、ほかの細胞を食うことによって増殖をはかっています。そしてやがて自分が存在している体を死滅させます。他のために自分は何ができるのか、それが生きることです。 |
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