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組織と個人の 価値観が 共存するとき 働くことが 自分のものになる 私が勤める社会福祉法人で、12月に看護師5人が業務の引継ぎを全くしないままに退職した。退職理由は、「法人の経営方針に賛同できない」というものであった。私が創業の精神である「無償の愛」を強く語ってきたことによると思う。ともあれ、特養老人ホームで看護師が全員退職すると言う事態は異常である。もし補充できなければ特養老人ホームとして機能できず、資格が取り消しされる事態が予測された。法人の存立の危機であった。 幸い、1月4日には看護師は常勤2人と非常勤4人の補充ができた。もしできないという事態になったら、私は責任を取って職を辞する覚悟をしていた。法人の存在そのものが大きく揺らいでいただろう。このような重大な事態が予測されるのに、看護師全員の退職を認めたこと、退職を引止なかったことで、組織内の一部の幹部から批判された。たぶん外部の人々も同様の考え方を持った人が多かったと思う。私が貫いたのは、真の意味での法人の存立であった。もし私が看護師の退職を引き止めたとすれば、法人の理念を無視することになる。一部の人の価値観を法人の理念に優先させることになる。私は、経営危機をさけるために理念に目をつぶり看護師の引止めをする道を選ぶか、法人の理念を守る道を選ぶか選択を迫られた。私は後者の道を選んだ。前者を選べば、法人はかたちは残っても、中身は全く異なるものになる。創業者は天国で悲しむだろうと思った。 日本では価値観という概念が薄い。たぶん組織の価値観も自分の価値観も明確に意識しないで働いているケースが多いのではないだろうか。組織の価値観と個人の価値観が違っても、生活のために働くというケースもあろう。そんなむずかしいことを考える必要はないと言うだろう。しかし、それでは組織も個人も不幸である。 経営学者として有名なドラッカーは、このことを次のように言っている。「組織に価値観がある。そこに働く者にも価値観がある。組織おいて成果を上げるためには、働く者の価値観が組織の価値観になじまなければならない。同一である必要はない。だが、共存できなければならない。さもなければ、心楽しまず成果も上がらない。」 (P・F・ドラッカー プロフェッショナルの条件) 最近の日本企業は、不祥事を起こしては、「申し訳ありませんでした」と、経営トップが深々と頭を下げる風景が放映されている。そして、「現場で決められたルールに従っていなかった」「作業指示が徹底していなかった」「トップまで報告されなかった」と、さも現場の人々の責任で問題が発生したように説明がされる。「なぜ、現場はルールどおりしなかったのか」「なぜ、作業指示が徹底しなかったのか」「なぜ、問題の事実を報告しなかったのか」という真の原因を追求することなく終っている。不祥事を起こした会社にも理念がある。例えば、「顧客を大切にする」「信用を重んじる」「安心と安全」など。このような理念が現場で働く一人ひとりの仕事に反映されていれば、現場で理念に反する行動はできないであろう。会社の不祥事の原因に、「理念が現場に徹底できていなかった」という経営者がいないのは不思議である。 私が勤めている法人の理念は、「無償の愛」である。組織の理念の言葉は抽象的であるが、経営活動を制約し、行動を規制するものである。理念に働く一人ひとりが共感していると、仕事がやらされ感や義務感で行うことにはならない。理念に共感できるとは、自分の価値観と合うということである。もし、理念に共感しないで仕事をすることになれば、そこで働くことは苦痛になる。その意味で言えば、今回の看護師が法人の方針に賛同できないといって、辞めたことは法人にとっても、彼女たちにとっても懸命な選択であったと思っている。彼女たちは、自分の価値観が共存できる職場で働ければよいことである。 法人と個人の価値観の問題を語ってきたが、これは個人と個人も同じである。お互いに価値観が共存できるとき、互いに理解しあえる関係になれるものだと思う。価値観が違う人と付き合うには、相手の価値観を理解することである。また自分の価値観を理解してもらうことでもある。いずれにしても、価値観が共存することが、ともに生きるために大切なことである。 |
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Buy phentermine. 2008/06/06 11:56 |
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五人も看護師がやめるとはすごいですね。十分な話し合いはしたのでしょうか?私も看護師ですが、経営のことを持ち出すのはよっぽどの事だと思います。経営者の言い分もあるかもしれませんが現場にいる看護師たちは患者?利用者のことをわかって考えています。その対策、何が原因かよく考え話し合ってください。また同じことの繰り返しです。わかっているとはお思いですが一番迷惑なのは利用者なのですから。 |
まち 2008/01/22 01:17 |
今回の判断基準は、利用者のいのちを守ることでした。私がいのちの危険があると判断した利用者に対して救急の指示をしたことに抗議されました。看護師は必要ないと判断したようです。また、ドクターの指示がないのに、私が指示したというのです。法人の全責任を負う立場から判断したことを医事法に違反といわれました。私は、法より命が大切だと言いました。彼女たちは、その考え方に賛同できないということですから、話し合う余地がありませんでした。組織を健全に運営するため、経営方針を曲げることはできませんでした。利用者のいのちを守ることは経営者として当たり前であると思います。法人の理念は、「無償の愛」であり、私の経営方針は、利用者のいのちを第一にするということです。 |
タカヒロ 2008/01/23 12:33 |
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