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<<   作成日時 : 2008/01/01 04:10   >>

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じたばたしない
土砂降りでも
やがて
雨がやみ
晴れ間がみえる


 
 ブログを書けなかった。読者の皆さんに「どうしたのか」と聞かれたが、私が勤務している特養老人ホームの経営が「土砂降り」になったからである。でも晴れ間が見えてきた。朝日と共に新年を迎えることのできたことを感謝する。

 「どんな土砂降りであったのか」少しお話したい。土砂降りは12月中降り続いた。土砂崩れがきてもおかしくない状態になっていた。しかし、雨がやみ、晴れ間が見えてきた。その間、ホームの経営はゆれはしたが、いまはむしろ新しい年を迎えて磐石になっている。考えてみれば、体質を変えるために、通らなければならなかった道であったのだろう。いまはそう思っているが、その間は眠れない日が続いた。

 十二月の初めであった、法人の会計のベテランである会計主任が退勤時に退職願を持ってきて、そのままに海外旅行に行ってしまった。退職理由は「法人の経営方針に賛同できない」であった。このように正面きった理由では、引き止めることはできない。問題は、非常勤の職員が動揺して退職することであった。彼女の海外旅行中に残ってもらうように説得した。1名は説得ができなかったが、3名は残ってくれることになった。

 ほっとして、何とか体制を立て直さなければと、仕事の組み立てなおしに取り掛かっているとき、5人の看護師の退職届が私のところに届いた。特養老人ホームでは、一日も看護師が不在になることは許されない。施設として機能しないことになる。就業規則では、退職願いが承認されて業務の引継ぎができてから、退職が許可されることになっているが、彼女たちは、退職日は1月31日であるが、1月3日までしか勤務しないという。その間は未消化の有給休暇を取得するという。退職理由は、ほぼ「経営方針に従えない」というものである。

 私は、ことあるごとに、「利用者の命とを最優先する」と言うことを強く言ってきた。しかし、しばしば現場で看護師としての彼女たちの考えと対立してきた。その結果が退職という事態になってしまった。意思の疎通が十分でなかったと言う反省はあった。でも、まず看護師の確保をしなければと、その日から奔走した。

 看護師派遣会社や私が知っていた人材紹介会社に紹介を依頼した。まったく反応はなかったどこか、病院でも看護師は不足している。しかも年末である。今年中に退職の補充は不可能という事態に陥っていることに気づいた。この危機的な状況で立ち上がってくれたのは職員であった。知り合いの関係先や知人に頼んでくれた。その結果12月31日までに、常勤の看護師が2名、非常勤の看護師が3名確保できた。

 奇跡的である。特に、多くの人々がこのために動いてくださった。この法人が、如何に多くの人々に愛されているか、支持されているかを知ることができた。ただ感謝の念でいっぱいである。
 「利用者のいのちを守ることができた」、心から湧き上がる喜びで新年を迎えることができた。神は見捨てなかった。希望の光が見えている。これから、まだまだ道程は困難が伴うだろう。しかし、この危機を通して、皆の心は強くなったと思う。絆が強くなったと感じている。

 どのような危機的状態でも、それがいつまでも続くことはない。どのような事態になっても、じたばたしない、慌てふためかない、冷静に事態を見つめて、できることを一つひとつやる。人々に協力してもらう。そうすれば、必ず見えなかった風景がみえてくるものだ。広い世界を知ることになる。絶望を思える事態になっても、あきらめてはならない。ひとりではない、目に見えない人々に支えられている。感謝の心でいっぱいである。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 新年を迎え、良き年になることを祈念します。
 しばらくブログの更新がないため、特養老人ホームが忙しく、それに専念していると思っていました。もしやお体に何かあったのかと心配もしていましたが、お仕事のことと知り、やや安心しました。
 私が仮に仕事を止めるときは、お世話になった会社や関係者には迷惑をかけることは最小限にしたいと思います。退職者にも正当な理由はあるかと思いますが、なぜ、そのような行動をして辞めたのか。私の周りでも、そのような出来事は話しに聞きますが…。
 私は、今年こそ、ライフデザインしたことに一歩でも近づくよう、日々牛歩でも確実に行動し進みたい。
 先生と、2月にお会いできることを楽しみにしています。
Toda
2008/01/02 17:31
今回の退職は、看護師と経営との対立にあったと思います。その経過については、ブログに書きたいと思っています。いずれにしても、経営方針に賛同できないという退職理由では、説得するには方針を曲げることになるので、説得はしなかった。組織では、方針に賛同できない人がいることが致命傷になると思っている。経営が困ると予測された上での行動であったと思うが、私を理解してくださる人々が動いてくださった。利用者を犠牲にするようなことは絶対あってはならないと思ってきたが、それが貫かれたと感謝している。
タカヒロ
2008/01/02 19:56

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